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岸和田民泊改修工事~こだわりポイントの巻~
前回の民泊改修工事のブログは見ていただいたでしょうか(^^)?改修後の写真を載せましたが、心躍るステキな民泊でしたね!!さて、今回は、前回に載せきれなかったこだわりの部分などを載せていきたいと思います。
ではでは、玄関から入っていきまーーす♪
玄関入ってすぐのところにご立派な白御影石の机があるのですが、まずはここで記帳を。なんとも趣があり、高級感が漂っていますね。そして、その机上の左上部に、これまたオシャレな『TOKITOYO』プレートが!!(↓下の写真をご覧ください↓)。『TOKITOYO』、こちらの民泊施設のお名前になるのですが、「TOKI」は「ひととき」をあらわし、「TOYO」は吉野富博の富から取って、それを「とよ」と読むことにしたそうで、「一生涯のひとときをこの民泊ですごせますように…」との願いがこめられています。ぜひともこちらで至福の時間を過ごしていただきたいです。
そして入って右手に置いてありますのは、これまた風流な茶瓶…!!日常で見かけることがないので、しみじみと見てしまいます。『昔の人はこれを使ってお茶を淹れてたんだなぁ』と昔の生活を想像して思いを馳せてみたり。。
階段上り口の黒いポール型手すりも、色、素材、ポールの太さ、など、全てに吟味に吟味を重ねてつけられた、とのことです。モダンな感じがしますね!
階段を上がったところに1つ目の客室があるのですが、そこに置いてあるのが、これまたインテリジェンスな地球儀。この地球儀は、だいぶ昔の物らしく、今と国名が違う国もちらほら。なにより私のときめきポイントは、有名な航海者たちのイラストや船が描かれているところです\(◎o◎)/!バスコ・ダ・ガマなんて、学生の時以来その名を口にしたことはありませんでしたが、なんでしょう、見つけた時になぜかテンションが上がってしまいました(^^)。社会の先生、私に歴史を教えてくれてありがとうございます。歴史は覚えてなくても、バスコダガマという名前は覚えてましたよ!
と、話が脱線してしまいましたが、宿泊される方はこの地球儀もぜひともご覧になっていただきたい。
このお部屋のもう一つの私のおすすめポイントは、窓です。写真をみてもらったらわかるように、障子を開けると窓なのですが、その向こうが格子になっていて、お城に住んでるみたい!と私は思ったのですが、皆さんはどうですか?気分はお殿様です。そして、そこから見える町景色がまたとてもいいんです🌸。今自分が住んでる窓からは感じることができない風情を感じることができますよ。さらにさらに、夜になり、電気を消すと、障子の外から入ってくる灯が、何とも言えぬ風情を感じさせます。
吉野先生曰く、これぞ、この宿における一番のコンセプト、「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」(著者:谷崎潤一郎)とのことです。陰翳礼讃の言葉自体の意味は、陰翳(陰影)を心底立派だと思い、褒め称えありがたく思うこと、だそうで、著書の概要としましては、西洋の文化では可能な限り部屋の隅々まで明るくし、陰翳を消す事に執着したが、いにしえの日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用することで陰翳の中でこそ映える芸術を作り上げたのであり、それこそが日本古来の美意識・美学の特徴だと主張する。こうした主張のもと、建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎の衣装の色彩など、多岐にわたって、まだ電灯がなかった時代の今日と違った日本の美の感覚、生活と自然とが一体化し、真に風雅の骨髄を知っていた日本人の芸術的な感性について論じ、東西の文化比較、芸能や生活における陰翳の美との関係などを通し、失われつつある陰翳への礼賛を文学で実践したいと表明した著書なのです。少し難しいかもしれませんが、とにかく、明るいだけでは趣がない。ほのかな灯、そこにできる影、全てが合わさって日本の美があらわされるということかな、と私なりの解釈です。気になる方は本を読んでみてください。
さてさて、2つ目の客室のこだわりポイントは、壁をすべて桐材を張りつけています。桐は燃えにくく、保湿性・断熱性があり、温かみを感じることができます。こちらのお部屋も障子からほのかな灯が入ってくるので電灯とは違うあたたかさを感じながらぐっすり眠ることができそうですね。
やってきました私のイチオシポイント!キッチン横にある窓&ベランダです!この窓から入り込む陽ざしがとても暖かく気持ちが良くて、座って外を見ているだけでのんびりと優雅な時間を過ごすことができます。しかも、ここから見える景色がまたステキで…!!
↓ちょっと木の葉っぱで見えづらいのですが、岸和田城の正面が見えるんですーー!!窓からお城が見えるなんて、なんて贅沢!!さらにベランダに出て右手側には築300年ほどの蔵も見えますよ(^^)ちなみに、申し伝えが今さらですが、こちらの民泊の建物は、築200年ぐらいとのことです。なんともタイムスリップした気分です。
と、たくさんのこだわり&おすすめポイントを紹介しましたがいかがでしたか?見どころ満載の『TOKITOYO民泊』。気になる方はぜひ宿泊してみてくださいね(^^)/!!(南)
TOKITOYO民泊
住所:大阪府岸和田市本町10-18