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アイディアと知恵
本格的に梅雨に入り、雨の日が続いていますね。
先日、千林商店街で「雨に濡れると柄が出る傘」というものを見かけました。
まだ柄にあまり種類がなく、隣に並んでいたヒョウ柄の傘の方が人気商品のようでしたが、
おもしろいアイディア商品ですね。
さて、その千林商店街から少しだけ外れたあたりにこんな街並みがありました。
焼杉の板塀と板壁が続く古民家群です。
板の張り方も様々で、張り方にはひとつひとつ名前があるそう。
写真左手に続く外壁は「目板打ち」といって、
幅広の板同士の継ぎ目に目板と呼ばれる細い木材を打ち付けたもの。
幅の広い板を固定するための釘は、幅の狭い木材で隠れるところに打ってあり、
木の伸縮性を考えて片側だけ留めるのがポイント。
材料の特性から考えられた張り方なんですね。
そしてもうひとつ気になったのは窓の庇を支えるブラケット部分。
よく見てください!窓ごとに違う透かし模様が!
古道具屋などでこの部材だけで売られているのを見ることがあります。
この部材は持ち送りと呼ばれるもの。
昔の建築物では時代や地域ごとに特徴的な装飾が施された持ち送り、
職人さんたちが腕を競い合っていたそうです。
今まで誰も思いつかなかったような新しいものにも、
伝統的な古きよきものにも、
それぞれおもしろさや魅力がありますね。
お天気はいまいちですが、いろいろなものに目を向けて
身近な「楽しい」を探してみようと思います。
皆さんもよい週末を!
(タカハラ)